李果 : ついたー 秋諷 : いらっしゃい・・・ 秋諷 : 身の毛もよだつ恐怖の会合にようこそ・・・ 秋諷 : フフフフフ・・・ 李果 : でも、おねーちゃんしかいなーい 秋諷 : ・・・雰囲気出さないと面白くないじゃない; 浅黄 遥 : って、ここなのね…; 秋諷 : ただいま 李果 : こんばんはー 棗女 : こんばんはー 秋諷 : 来ちゃったわね・・・なっちゃん 浅黄 遥 : やっほー、こんばんはー・・・ 秋諷 : はるかちゃんも・・・ 李果 : こんばんはー 浅黄 遥 : ・・・まったく、何でこの店なのよ・・・; 浅黄 遥 : 師匠の店じゃないの; 秋諷 : 今日のイベントはやばいよ・・・? 李果 : お師匠さんなんだー 浅黄 遥 : さーて、雰囲気出すためにこれかぶろっかな… 浅黄 遥 : あ、忘れ物っ 棗女 : あたし的には怖かったんだけど、みんなには怖いって感じるかなぁ… 秋諷 : まぁ、怖そうで面白いオチっていうのもそれはそれで・・・ 秋諷 : とりあえず、30分まで待って始めようか 棗女 : はーい 秋諷 : とりあえず、時間制限のあるなっちゃんと遥ちゃん辺りから 秋諷 : 始めてもらおうかなー 棗女 : おっけー 棗女 : うぅ、あんな話でも大丈夫かなぁ・・・; 秋諷 : だいじょぶだいじょぶ 秋諷 : 話し終えたらそこの蝋燭を一個吹き消してね 棗女 : はーい 李果 : ロウソクー 秋諷 : 隣の部屋には100本の蝋燭が・・・ 秋諷 : すずしい・・・ crocus : こ、こんばんわー! crocus : すみません準備してたら遅れましたっ Valeria : 風見鶏亭まで。5分ね。 crocus : は、はいいっ Valeria : そっからアマツ行きポタ出るから・・・駆け足っ! Valeria : ブラウも遅れんじゃないよっ Valeria : ぐずぐずしてるとベトナムが終わっちまうよ! BlauLowe : は、はいっ; 秋諷 : ちなみに、蝋燭が全部消えたとき、ホントの物の怪が現れるんだって 李果 : それをやっつけるのー? 棗女 : ほぉ… 秋諷 : やっつけられるのかなぁ・・・ 秋諷 : かなりやばいらしいよ 秋諷 : だから、普通は99までやって朝を待つんだって 棗女 : ちょっと見てみたいかも… 李果 : ひとつ残しちゃうのー? 秋諷 : 怨霊武士見たいなのが出るのかな? 秋諷 : モンスターとは違って、いろいろ大変みたい 秋諷 : 人にとりついたりね 李果 : たいへーん 棗女 : あのアマツのお婆さんみたいにとりつかれるのかぁ crocus : こんばんわー 李果 : こんばんはー Valeria : Hi BlauLowe : こんばんはです 秋諷 : いらっしゃい・・・ 棗女 : こんばんはー Valeria : 遅くなってごめんよ BlauLowe : うう、すいません… crocus : 遅れて申し訳ありません…っ Valeria : 根性の30回d(ry 棗女 : どんまーいっ 秋諷 : 今日のイベントはね・・・やばいよ? BlauLowe : ごめんんさいごめんなさい… Valeria : ギョエーッ 浅黄 遥 : ごめんごめん、遅くなっちゃった crocus : ハルカさんもこんばんわですー 秋諷 : こんばんわ 棗女 : あーっ、露店で溢れてる輸入モノの装備だっ 浅黄 遥 : ん、こんばんはー BlauLowe : こ、こんばんは Valeria : いいだろ。ジャネットに借りてるんだ 棗女 : あれはこの世界じゃ手に入らないからなぁ 秋諷 : ええと・・・ 秋諷 : そろそろ始める? crocus : あ、その前にひとつ。 Valeria : そうだね 秋諷 : うん? 浅黄 遥 : なに? crocus : 今回の怪談、皆さんのをひとつひとつサイトにログとしてアップしたのですが crocus : 構いませんでしょうか? crocus : (サイトのあたりはRP的に聞き流して! 秋諷 : まだ話してもいない怪談をもうアップするなんて・・・ BlauLowe : か、怪談…? crocus : こう、一話ずつわかりやすい感じにですね。 秋諷 : いきなり怖い話だね・・・エド君 crocus : こ、これからの事ですよこれからっ crocus : とまぁそれだけですっ 秋諷 : うん。是非お願いしたいなー crocus : はいな、やらせていただきます(笑) 浅黄 遥 : じゃあ、気合入れないとねー…(クス 秋諷 : さてと・・・じゃあはじめるよ? 浅黄 遥 : ん。 秋諷 : この百物語というのは・・・ 秋諷 : さてと・・・ 秋諷 : この百物語というのはね・・・ 秋諷 : 実はアマツに伝わる霊を召還する儀式なの Valeria : ふむ 秋諷 : 隣の部屋に蝋燭が一杯立ってるでしょ? Valeria : ああ 秋諷 : 話をした人は、一人で隣に行って・・・ 棗女 : さっき間違って入ってしまった・・・Σ 秋諷 : 蝋燭を一本消してきてください 秋諷 : 蝋燭の炎が全て消えて、真の闇が訪れたとき・・・ 秋諷 : 本物の霊が現れる・・・そう伝承は伝えています。 秋諷 : ほら。エド君のうしろに・・・ crocus : ひぎっ crocus : 姉さん…_| ̄|○ 秋諷 : ふふふ・・・ Valeria : 情けない・・・そんなもんフロントスープレックスでも Valeria : きめてやればいいだろ 李果 : みんなで100個お話したら、召還できるんだー crocus : そんな祟らせそうなことヤですよ!! …ってなわけで、 BlauLowe : み、皆さんノリノリですね… crocus : どうぞ進行の続きを… crocus : こんばんわー 棗女 : こんばんはー Valeria : Hi 浅黄 遥 : やっ、 Invoker : こんばんはー(書類片手。 李果 : こんばんはー BlauLowe : こ、こんばんは Valeria : ・・・なんだいそりゃ 浅黄 遥 : こんばんはー・・・ Invoker : いえ、ちょっと昔の資料を・・・ 秋諷 : では・・・今宵最初の話を始めてもらいましょうか 浅黄 遥 : ごめんごめん、ちょっとやってみたかっただけだからさ 秋諷 : 1番手はなつめさん。 棗女 : (あ、私一度雰囲気つかんでみたいですので2番手当たりを・・・と 棗女 : )おそかった; 秋諷 : ・・・まだむり? 浅黄 遥 : じゃぁ・・・古典的な奴から入ろうか・・・?(どよーん 李果 : 古典的ー 秋諷 : じゃあ、遥さん。どうぞ 浅黄 遥 : ん。 浅黄 遥 : 会場がここってのも、因果な話よね…(ボソ 浅黄 遥 : これは、あたしが板前修業でここで働いてた頃に 浅黄 遥 : 師匠や兄弟子から聞いた話よ Valeria : 会場の雰囲気作りって訳か。いいねぇ 浅黄 遥 : 知ってる人も居るかもしれないけど… 秋諷 : ・・・ヴァレリアさん。 浅黄 遥 : 時々、師匠はお皿が足りないって言ってるわよね? 秋諷 : お静かに・・・ Valeria : 悪い 浅黄 遥 : 実は、あのお皿…お客さんに出すためだけに集めているんじゃないらしいの… 秋諷 : ・・・じゃあ、何のために? 秋諷 : (ささやくように 浅黄 遥 : (急におどろおどろしく)昔々、このお店で働いていた 浅黄 遥 : とっても生真面目でやさしい女中さんがおったそうな・・・ 浅黄 遥 : ただ、玉に瑕だったのが少しそそっかしい所があったこと。 浅黄 遥 : ある日、大事なお客様がいらっしゃったときのこと… 浅黄 遥 : 大事な大事なお客様だから、とお店でもなかなか出さないお皿で 浅黄 遥 : おもてなしをしたそうな。 浅黄 遥 : もちろん大事なお皿と分かってた女中さん、殊更緊張してしまって 浅黄 遥 : 一枚、お皿を割ってしまったと… 浅黄 遥 : さあ、店主はカンカン、「なんて事をしてくれたんだ!」と 浅黄 遥 : 凄い剣幕… 秋諷 : まぁ・・・怒られるわね 浅黄 遥 : ただでさえ生真面目だった女中さんは、思い余って 浅黄 遥 : 裏の井戸に身を投げたそうな… 李果 : あの井戸ー? 秋諷 : 真面目すぎたのね・・・ 浅黄 遥 : …それからしばらくして、その井戸に妙な噂が立った。 浅黄 遥 : 夜な夜な井戸の辺りから、すすり泣くような女の声がする、と… 浅黄 遥 : なんと言っているか聞いてみると「一まぁ〜い、二まぁ〜い・・・」と 浅黄 遥 : 何かを数えているようで。 秋諷 : お・・・ 秋諷 : おさら・・・数えてるとか・・・(ゴク 浅黄 遥 : 店の若い衆が、夜中に奮い立ってその井戸に行ってみたそうで。 浅黄 遥 : そこで見たのは… 浅黄 遥 : 「いちまいたりなぁ〜い・・・」とお皿を持って嘆く 浅黄 遥 : 女中さんの幽霊だったそうな… 浅黄 遥 : 以来、この店では年に一度女中さんの悔恨を鎮めようと 浅黄 遥 : 上等なお皿を井戸に奉納しているそうよ… 棗女 : 本当にそういうことってあるンだねぇ… 浅黄 遥 : …そして、気にならない? Valeria : 不憫な話だねぇ・・・ 秋諷 : え? crocus : ま、まだ続きが…? 棗女 : ぉ? 浅黄 遥 : なぜ「毎年」お皿を一枚奉納するのか… 秋諷 : ・・・な・・・なんで?(ゴクリ 浅黄 遥 : 実は、その女中さん…幽霊になってもお皿を時々割ってしまうそうなのよ… 浅黄 遥 : その数を埋め合わせるために、奉納しているそうよ… Invoker : ガチャン(ボソッ crocus : ……………ぱくぱく(声にならない声 棗女 : な、なるほどねぇ… 秋諷 : ひくっ Valeria : ・・・今 浅黄 遥 : また。いちまぁーい・・・(声色変えて Valeria : 外から声聞こえなかった・・・?(声をひそめて crocus : …き、気のせい…じゃ… 秋諷 : ちょ・・・やめてよ;(小声で Invoker : 見てきましょうか。 Valeria : やめときな 浅黄 遥 : ・・・・さて、これであたしの話はおしまいね。 Valeria : ん、お疲れ 李果 : ロウソク、一本消してこないとー BlauLowe : (∩゚д゚) Invoker : ガチャン! crocus : お、お疲れ様でした… 棗女 : お疲れ様〜; BlauLowe : ∩( ゚д゚)∩ パッ 浅黄 遥 : (ふぅっ crocus : ブラウさん、もう終わりましたよー(笑) BlauLowe : アーコワカッタデスネ(爽 Valeria : ブラウ、あんたが座ってるとこ・・・ Valeria : その染み、なに・・・?(ボソリ BlauLowe : ひぃぃ!? 浅黄 遥 : もー、ヴァレリアったら… Valeria : ああ、あんたの影になってただけかぁ(白々しく BlauLowe : な、なにがっなにがっ! Invoker : フフリ 秋諷 : 上手いな・・・ crocus : ですねぇ… 浅黄 遥 : さて、次は誰逝くの…? BlauLowe : うう…こういうの苦手なんですよぅ… 秋諷 : いーさん Valeria : 時間制限のある、ナツメかな? crocus : ナツメさん行ってみます? 棗女 : はーい 秋諷 : お皿は足りてましたか? Invoker : よろしくですー 棗女 : じゃ、次はあたしの話ね 秋諷 : では、なつめさん crocus : ぱちぱち。 秋諷 : おねがいします 李果 : おねーちゃん、今日はみんなさん付けだー 棗女 : これはあたしが本当に遭遇したお話っ 秋諷 : フフフフ・・・・ 棗女 : あれはまだ転生してシーフハイとして各地でレア狙ってたときのこと… 棗女 : 丁度その日はルティエのおもちゃ工場に行ったんだ 李果 : ルティエー 浅黄 遥 : おもちゃ工場・・・(さっと顔色が蒼ざめる 棗女 : そしたら突然あたしの前に無数の光の柱がっ! 秋諷 : Σ 浅黄 遥 : ひ、光の柱っ!? 棗女 : 中から現れたのはボロボロになったグロくてとても見られない機械人形たちだ 棗女 : った・・・ 秋諷 : 機械人形・・・? 棗女 : そいつら、赤ポーションをばらまきながらあたしに殺到してくるんだ 秋諷 : ・・・な、なんでまた crocus : 理由がわからないところが恐怖、というわけですか…怖い… 棗女 : でもよく見ると向かってきたのはあたしにじゃなく 棗女 : あたちが連れてたペットのヨーヨーだったんだ・・・ 棗女 : あたしw 棗女 : もちろんあたしはヨーヨーをかばった 棗女 : その場から離れようと逃げまくったよ 棗女 : でもそいつら、ボロボロになりながら赤Pぶっかけながらどこまでも 棗女 : 追いかけてくるんだ・・・ 棗女 : 逃げる先々で立つ光の柱。 秋諷 : うわぁ・・・; 棗女 : その中から続々と人形が現れる… 棗女 : みーんなあたしのペットのヨーヨーに殺到してくる! 棗女 : いやー、もうどうなるかと思った瞬間、 棗女 : 救世主が現れてね。あそこを仕切るストームナイトだ。 棗女 : あいつが現れた瞬間、くもの子を散らすように 秋諷 : いや・・・それ救世主なの? 棗女 : 人形達は飛び去った。 浅黄 遥 : 救世主って言うより破壊の使者… 棗女 : もちろんストームナイトはあたしに狙いを定めて追いかけてきたとも; 棗女 : いっや〜、逃げた逃げた・・・ 秋諷 : なんというか、それは別の意味で怖いね; 棗女 : ホント、あの悪夢のような光景は思い出したくもないよ・・・; 秋諷 : それはいやだなぁ・・・ 棗女 : そんなわけであたしの恐怖の体験はおしまいねっ。 浅黄 遥 : そういえば、ラッシーもフェイヨンの森で追い掛け回されてたっけ… 秋諷 : では、蝋燭を 棗女 : ご清聴ありがとうございましたっ。 crocus : お疲れ様でしたー、グロ系の恐怖でしたね… BlauLowe : うう、ナツメさんが人形に食べられちゃった…がくがく… 棗女 : うん、もう全身ばらばらのもいたからねぇ・・・; 秋諷 : では、次はいーさん。どうぞ Invoker : お、私ですね。 Invoker : では・・・と。 Invoker : 怖い話ということで、ちょっと資料を拝借してきました。 Invoker : 今から30年ほど前、アルベルタで連続誘拐事件が発生しまして Invoker : その時期に港に落ちていた小さな羊皮紙を複写したものです。 秋諷 : あ・・・いーさん Invoker : はいー 秋諷 : フォーさんがいらっしゃるそうですので 秋諷 : しばしお待ちくださいませ Invoker : はいさ、了解ですよー 李果 : こんばんはー 浅黄 遥 : やっ、こんばんは・・・ Valeria : Hi Invoker : こんばんはー フォーイーユ : いや、すまぬすまぬ。遅れてしもうたの BlauLowe : こんばんは… 李果 : 次はいーさんがお話してくれるよー Invoker : と、では続きを・・・ フォーイーユ : む、すまぬ。腰を折ってしもうたか Invoker : (フォーさんに解説:アルベルタで30年前に発生した事件の関連資料を、 Invoker : (読むところです。 crocus : フォーさんこんばんわー Invoker : では・・・と(資料をパラリとめくって。 Invoker : 無事脱出できた時の為に記録をつけることにする。 Invoker : 記憶が確かなのはアルベルタの港を歩いていた所までだ。 Invoker : 気がついたときには私はここに閉じ込められていた。 Invoker : ここがどこかはわからない。 Invoker : 小部屋というのか、は高さは私が立つと頭がぶつかる程度、 Invoker : 広さは足を伸ばすのがやっとといったところだ。 Invoker : (ぱらり) Invoker : 採光と見張りを兼ねているのか手が入る程度の小さな窓からは Invoker : 壁とそこにかけられた松明が燃えているのが見える。 Invoker : 他には扉も格子も無い、いったい私はどうやって入ったのだろう? Invoker : (ぱらりん) Invoker : 壁には・・・一面に文字が書かれている。 Invoker : たすけて、さかな、みず・・・単純な単語がほとんどの様だ。 Invoker : 文字が幾重にも重なっている部分もある。 Invoker : 前にここにいた誰かの仕業だろうか? Invoker : 明かりのほとんど届かない天井にも同じような文字がうっすらと見える。 Invoker : ひどい狂気を感じる・・・いったいここで何が行われていたのか。 Invoker : (ごそごそ) 秋諷 : ・・・? Invoker : いえ・・・続きを読みますね。 Invoker : 目を覚ますと、生臭い魚と水が置いてあった。 秋諷 : ・・・ゴク Invoker : 魚は食べられないことは無いがひどく不味い、不気味で初めて見る種類だ Invoker : 時間の感覚はわからないが、想像するに1日2回程度の配給のようだ。 Valeria : おっと・・・失敬(小声 BlauLowe : ひっ Invoker : (ぱらり) Invoker : 不思議なもので魚の味にも慣れてきた。 BlauLowe : ううぅぅ…… Invoker : 壁の文字には恐怖を感じるが、飢えて死ぬことはなさそうだ。 Invoker : 遠くで水の音がする、耳がよくなったのだろうか。 Invoker : この辺から文字が乱雑になってきているようですね。(ぱらり) Invoker : 何日経っただろうか。記憶がはっきりしない。 Invoker : 魚以外の食べ物を食べたいとは思わなくなった。 Invoker : 気のせいか水の音が近づいているように思える。 秋諷 : ・・・ふ、ふつう飽きてくるものじゃないの・・・?; 浅黄 遥 : ・・・中毒、とかね・・・(ボソ Invoker : (黙って資料をめくる) Invoker : 水の音が懐かしく感じる。 Invoker : 腐った匂いのする魚が、やけに美味しい。 Invoker : 記憶がどんどんあいまいになっていく。 Invoker : 注釈:文字が乱雑なため読解に時間を要する(ぱらり) Invoker : 病気になったのだろうか体があつい。 Invoker : のどがかわいて息が苦しい。 Invoker : 私はどうなってしまうのだろう。 Invoker : ・・・(ぱらり) Invoker : 魚がたべたい。 浅黄 遥 : …(思わず、刺身包丁を手に取っている Invoker : だれか助けて。 Invoker : こわい、苦しい。 Invoker : (ぱらり) Invoker : たすけて Invoker : さかな Invoker : みず Invoker : ・・・と、ここで日記は途切れています。 Invoker : 結局、誘拐がぱたりとやんで事件は迷宮入りとなりました。 秋諷 : ・・・それ・・・本物なの? Invoker : ええ、未だに誰一人・・・死体さえ見つからないのだそうです。 crocus : 怖い話し・・・ですねぇ・・・ Invoker : 嵐の夜に海から人攫いが来るという伝承がアルベルタにはありますので、 Invoker : もしかしたら海の底に行ってしまったのかもしれませんね。 秋諷 : なんていうか・・・根源的な恐怖を感じるね Valeria : バタン!(なぜか持ってるアイスボックスが開く BlauLowe : も、もうおさかなたべられないです… BlauLowe : ひぃぃぃ!? 秋諷 : ぎくぅ! Valeria : (魚がびちびち跳ねる crocus : …生臭い。 浅黄 遥 : …誰か、その半漁人になった被害者の行方を知っているもんかね・・・(ポツ Valeria : おおっと、ごめんよ 秋諷 : ちょーーーーーー;; Invoker : 以上、怪談になるかはわかりませんが・・・ちょっと怖いお話でした。 李果 : おさかなー Invoker : さかな(ボソッ 秋諷 : ・・・ま、真面目に怖かった;; BlauLowe : えぐえぐ 棗女 : (ぱちぱちぱち 浅黄 遥 : まったくもー… フォーイーユ : おぉ、よしよし(なでなで) Valeria : 雰囲気出てるねぇ・・・さすがだよ 李果 : (倉庫に入れておかないとー 秋諷 : じゃ・・・じゃあ蝋燭を・・・ Invoker : (定番ですからねー crocus : 隣の部屋に蝋燭がいっぱい立ってますから BlauLowe : うう、味方はフォーさんだけですよ… 李果 : 隣の部屋のロウソクを、ひとつ消してこようー Invoker : はいー crocus : それを一本消してくるのが慣わしだそうです。 Invoker : (ガリガリガリ フォーイーユ : くくく、それはどうかのぅ? crocus : 亜qwsでfrgthjきぉp;fgtyふじkぉ;p@ Invoker : おや? crocus : は、はー…っ はー…っ Valeria : (はーい Invoker : ろうそくを消してきました・・・どうしましたか? crocus : ふ、不意打ち禁止、です… 李果 : (ぱっと、数冊のノートを取り出しー crocus : 李果さんそれは…? 李果 : お話が書いてあるノート〜 浅黄 遥 : へぇー crocus : なるほど、準備万端ですねー 李果 : どれにしようか考えなくちゃー crocus : そんなにあるんですか!? フォーイーユ : 選ぶほど沢山あるのじゃな; Invoker : すごい・・・ Valeria : レパートリー豊富だねぇ 李果 : こっちがねー、先生から聞いたちょっと哀しいお話でー 李果 : こっちがー、アルデバランの修道院時代に人から聞いた怖い話ー 李果 : あとはねー、わたしの体験したこともノートには書いてないけどあるよー BlauLowe : い、いっぱいあるんですね… crocus : どれを聞かせてもらえるのか今からすこし楽しみなような crocus : 怖いような…(笑) 李果 : 全部読んだら、ロウソクなくなっちゃうねー 浅黄 遥 : そんなにあるの!? Valeria : まさに「どんだけー?」だね 浅黄 遥 : やっ、こんばんは・・・ 李果 : こんばんはー crocus : ファスタさん… こんばんわですよー Valeria : Hi BlauLowe : ど、どんだけー… Invoker : こんばんはー 秋諷 : こんばんわー BlauLowe : こんばんはです 李果 : あと、ノロくんが話してくれたお話とかもあるよー フォーイーユ : 久しぶりじゃの、ファスタ殿 李果 : (ばさばさ……さらに数冊のノート出てきたり crocus : す、すごい BlauLowe : うわあ… 秋諷 : 次は・・・エドさん? crocus : っと、それじゃあファスタさんが来たことですし、僕の番ですね 青イルカの"ファスタ" : お、フォーだー crocus : (効果効果 青イルカの"ファスタ" : (抱きっ crocus : それでは…(こほん crocus : 僕の恐怖体験なんかを…。 crocus : これは、僕が風見鶏亭に来る前の話です。 crocus : 以前僕はゲフェンにある、古ぼけた安宿で寝泊りしていました。 秋諷 : ・・・なんか顔色悪くなったね。エド君・・・ 李果 : ゲフェンー crocus : ふふ。 crocus : そこのシャワールームは手狭で、タイルも剥がれ落ちて壁に穴が開いてたり 李果 : (ゲフェンと聞いて、ちょっと嬉しそう crocus : カーテンもシミだらけで汚らしく、ゴキブリなんかの虫もよく湧いてて…と、 crocus : 正直僕はあまり利用したいと思わなかったため、いつもお風呂は crocus : ゲフェン魔法学校のシャワールームを使わせてもらっていました。 crocus : しかしある日、学校のシャワールームが工事で crocus : 一時的に利用ができなくなりまして。 crocus : ちょうどその頃の季節は夏で、汗もいっぱい掻いてしまってますし、 crocus : 一日くらいお風呂に入らなくても…という気分にはなれなかったんですよね。 crocus : 街の外の川辺で汗を流しても良かったのですが、 青イルカの"ファスタ" : んだねー crocus : ちょうど提出期限間近の課題もあったので時間を無駄にすることもできず crocus : 気乗りはしないのですが crocus : その日の夜は宿のシャワールームを使うことにしました。 crocus : 宿のシャワー室は相変わらずどこか薄気味悪く、灯りもありません。 秋諷 : ゴキブリのいるシャワールームか・・・ 秋諷 : それだけで怖いな;; crocus : すごいですよ、同時に3匹とかいますし>ゴキ 李果 : ちゃんとお掃除しないとだねー crocus : ですね…フケツな宿は良くないですよ crocus : 薄気味悪いってとこまで話したのかな crocus : それで、仕方なくサイトで照らしながらいつものように体を洗ってると… crocus : 「ソレ」が聞こえてきたんです。 李果 : それー? crocus : 「スヒュー…スヒュー…」という誰かの呼吸音が、僕の近くで。 秋諷 : ・・・ crocus : 最初は、壁に開いた穴から風が吹き込んできているのかと思いました。 crocus : でも何か耳の近くで聞こえる気がして…なんだかどこか生暖かささえ…。 crocus : そこら辺でもう僕はいっぱいいっぱいだったんですけどね…。 crocus : ですがまだ髪を洗っていなかったので、そのまま呼吸音には crocus : 気付かないふりをしていました。 秋諷 : な・・・なかなか・・・ crocus : そして体を洗い終え、次は髪を洗うあたりになったころ。 秋諷 : 度胸あるね。エド君・・・ 青イルカの"ファスタ" : (こそこそ crocus : いつの間にか呼吸音は聞こえなくなっていたので、僕はほっとしていました。 crocus : いやまぁ、そのときは若かったので…(苦笑 青イルカの"ファスタ" : スヒュー…スヒュー… 李果 : (体を先に洗うんだー、とかどうでもいいことを考えている人。 秋諷 : ・・・・ Invoker : (↓頭から洗う人。 李果 : どうしたのー? Valeria : ・・・どうしたい? 青イルカの"ファスタ" : なにやってんの? ますた 秋諷 : な。なんでもない・・・ crocus : では、続けますね。 青イルカの"ファスタ" : (小声で)くくくくっ・・・ crocus : 目を瞑りシャワーで一度髪を濡らしてから、 crocus : シャンプーを泡立て髪を洗い始めます。 crocus : 頭皮から、毛先へ指を滑らせ……そこで、ある事に気付いてしまいました。 crocus : 髪が、長い。 crocus : …ご存知の通り、僕の髪型はショートです。 crocus : 肩口より長く伸ばした事はありません。 秋諷 : (なんとなくりかちゃんをきゅと抱きしめながら聞いてる crocus : なのに、僕が今洗っていた髪は胸の少し上くらいまでの長さがあります。 crocus : 加えて僕の髪が薄茶色なのに対し、サイトの灯りに照らされるその髪は黒く… crocus : おかしい、と思ったその直後、もうひとつの事実に気付いたときには crocus : 僕はまだ泡がたくさん残っているにも構わず crocus : そのシャワー室を飛び出していました。 李果 : もうひとつー? crocus : そう、気付いてしまったんです。 浅黄 遥 : まさか・・・ crocus : 僕の後頭部に、誰かの鼻が当たっている事に。 秋諷 : ゴク Invoker : じ・・・ crocus : それ翌日に僕はその安宿を引き払い、今までよりは少し割高になりますが 青イルカの"ファスタ" : (こそこそ crocus : まだ新しい別の宿に移りました。 crocus : あの宿は今はもう経営難で潰れてしまったそうです。 crocus : そのおかしな出来事も、それきり体験することはありませんでした。 crocus : ………。 crocus : それにしても、 青イルカの"ファスタ" : (後頭部に鼻を押し付ける Valeria : ん? 秋諷 : (鼻をつまむ。 crocus : 一体僕は誰の髪を洗ったのでしょうね?(ニコォ crocus : …以上です。お粗末様でしたー 秋諷 : ・・・ 秋諷 : ここにさ Invoker : やりますねえ。 Valeria : いい怪談だ・・・雰囲気もばっちりさ 浅黄 遥 : 結構来るね…ナイス、エド。 crocus : ありがとうございます、ロウソク消してきますねー BlauLowe : …も、もうシャワー室つかえないです… crocus : (ふっ 秋諷 : 鼻みたいなのがあるんだけど Valeria : あん? 李果 : ねえ、エドくんー 浅黄 遥 : あー、そのままマグナムブレイクしてみたらいいんじゃない? crocus : はい? 秋諷 : もしかしてエド君が体験したのって・・・ 李果 : それってー、外周の西区画にあった宿屋さんー? crocus : ですね。 秋諷 : これかな? 李果 : (パラパラ……ノートを捲ってみる crocus : いや…… 青イルカの"ファスタ" : スヒュー…スヒュー… 秋諷 : ・・・・やっぱりね crocus : もっとこう、生臭さが… 青イルカの"ファスタ" : ちぇー フォーイーユ : 新手の覗きではないかという心配も… crocus : あのシャワールームってかなり狭いんですよね。 李果 : (ノートに何か見つけたらしい 秋諷 : シャンプーの匂いでばればれ 青イルカの"ファスタ" : うーん、でも。ますたの髪いいにおーい crocus : 一人入るので結構いっぱいいっぱいなので…やっぱり、こう crocus : 頭だけ……とかじゃないと無理そうですよ。(ニヤァ 李果 : そっかー(ぱたん。でもノート閉じた 秋諷 : ・・・でも、そういうのってなんなんだろうね; 秋諷 : ん?どしたの? Valeria : 「いる」のかねぇ、そういうのが・・・ BlauLowe : 笑って言わないでくださいよぅ… Valeria : それじゃ、次私行っていいかな? crocus : (↓自分が語り部のときはノリノリな人 李果 : はいなー crocus : お願しますー 浅黄 遥 : ん、お願いー Valeria : これは・・・私の同僚、ジョンから聞いた話なんだけど 秋諷 : では・・・ヴァレリアさん Valeria : ん Valeria : で、だ Valeria : ジョンの奴が・・・そうだねぇ、まだ10才になるかならないかの Valeria : 小等部の学校に通ってた頃の話さ。 Valeria : そいつが通ってた学校の傍に森があって Valeria : そこには怪しい人が出るから行っちゃ駄目だとか Valeria : 言われてたみたいだけど・・・ Valeria : まあ、ガキはそんな話聞いたって聞きやしない。 Valeria : なんだかんだで行ってる奴が多くてね 秋諷 : 行くなって言われると行きたくなるんだよねぇ・・・ Valeria : まあ、ビビリのジョンは結局行かずじまいだったらしいんだけど・・・ Valeria : 「変な小屋があって浮浪者が住んでる」とか Valeria : 「森には小屋があって、扉がどうしても開かない」とか Valeria : そんな噂があってね Valeria : 共通してるのは、木造の古い小屋が一軒ぽつんとあったと思っとくれ。 Valeria : で、いつの間にか、その小屋に行ったって事実は Valeria : 「勇気のある奴」のステータスみたいな感じになってたみたいでね。 Valeria : 悪がき連中は皆行こうとしてたらしいんだ。 Valeria : で、ある日、ジョンの友達の・・・オーランとユーリとでもしとこうか。 Valeria : そいつらが放課後、二人してその小屋に行った時の事だ。 Valeria : この辺はジョンが人づてに聞いた話と、奴の想像混じりなんだけど Valeria : とにかく小屋に向かった二人は、深い森の中を、 Valeria : 小屋を探して歩いて行ったんだ。 Valeria : [\n]遠目には小さい森だったのにね、ちょっと入ったら Valeria : 不思議と昼なお暗い、不気味な森だったらしい・・・ Valeria : それでも、二人は何とか小屋を見つけて Valeria : で、すぐ入ってみようって話になったんだと。 Valeria : で、木造の扉を開けて中に入ると・・・ Valeria : 先に入ったユーリが Valeria : 「うわ、やばい!」って思うくらいのものを見たんだ・・・ Valeria : ・・・中でね Valeria : 人が Valeria : 首吊って死んでたんだと Valeria : で、どうしようかと思ってたら、突然後から入ってきたオーランが Valeria : すごい声で叫びだした Valeria : 「お母さん!!」ってね crocus : う…… 浅黄 遥 : え!? Valeria : 叫び続けるオーランを置いて、ユーリはダッシュで逃げた 秋諷 : >< Valeria : その時ジョンは学校のグラウンドで、皆と遊んでたんだけど Valeria : そこにユーリがダッシュでやってきたんだ Valeria : グラウンド越しに見える森の方角から、ユーリがでかい声で Valeria : 「オーランのママが死んでる!」って叫びながらね Valeria : あん時はジョンも凍ったらしいよ。 Valeria : その日はすごい騒ぎになったみたいだけど、よく覚えてないみたい Valeria : とにかくオーランはその日から学校来なくなって Valeria : 結局一度も顔出さないまま転校してったんだって Valeria : で、問題はここからさ Valeria : ありがちな話だよ Valeria : その、オーランのママの自殺以来、本当に行く奴はめっきり減って Valeria : みんな、行きもしないのにキャーキャーとありもしない噂話に Valeria : 花を咲かせてた。 Valeria : ジョンの奴もそうだったみたいだ Valeria : それなりにインテリなあいつは Valeria : 首吊り死体がどういう酷い状態になるかってのを知ってたから Valeria : むしろそれを詳しくみんなに話してたそうだ。 Valeria : 面白半分にね Valeria : で、みんなそれを聞いて騒ぐわけだ Valeria : 「首吊り女の霊が出る」ってね Valeria : で、ある日、ジョンは別の友人・・・サムって事にしとこう Valeria : そのサムに誘われるんだ Valeria : 「お前、そんなに詳しいんなら、見に行かねぇ?」ってね。 Valeria : 奴はビビリだから、速攻断ったらしいんだけど Valeria : まあ、なんだかんだで、後で話は聞かせてもらえる約束は Valeria : 取り付けたんだって Valeria : で、そのサムってのは、仲間内でもいわゆる悪ガキって奴で Valeria : 奴なら本当に見に行くと思ったらしい Valeria : [\n]結局サムは何人か連れ立って、本当に放課後、例の小屋を見にいったんだ。 Valeria : で、次の日・・・ Valeria : 学校に行った頃には、ジョンはもうそんな事すっかり忘れてたんだけど Valeria : サムがその日、凄い暗かったんだって Valeria : いつも騒いでばかりの問題児が・・・ね Valeria : で、ジョンも昨日の事思い出して「本当に行ったの?」って聞いたんだ Valeria : そしたら Valeria : 「うん」 Valeria : って、それだけ。 Valeria : いつもなら自分からガンガン喋るはずのサムが凄い大人しかったんで Valeria : マジに出たかって思ったらしく、その日一日サムにべたりくっついて Valeria : 根堀葉堀聞いてたんだって。 Valeria : 「昨日小屋で何があったか」をね。 Valeria : ところが、何聞いても教えてくれない Valeria : 「何か見たのか?」と聞けば「うん」って言うけど Valeria : 「何を見たのか?」は答えてくれない Valeria : 普通、こういうとこ行った時には、例えハッタリでも Valeria : 「凄い顔した女の幽霊見た」とか言うじゃないか Valeria : ジョンはもう、「サムは本当に幽霊を見たんだ」って興奮して Valeria : 結局放課後までつきまとって聞いてたらしい Valeria : そしたら遂にサムが Valeria : 「誰にも言うなよ、そしてあそこには絶対行くな」って Valeria : 言ってね。 Valeria : ジョンは「その時まで」はもう嬉しかったらしいよ Valeria : で、サムが何て言ったかだけど・・・ crocus : (ゴクリ Valeria : サムが言ったのは一言だけ 秋諷 : ・・・・ Valeria : 「扉開けたら、中で凄い声で叫んでるオーランが居た」ってね。 Valeria : 以上。オチは無いよ。 crocus : …………(ヒクッ 青イルカの"ファスタ" : 薄気味悪い話だねぇ…… 秋諷 : そ・・・その建物ってなんなんだろ・・・ crocus : 凄まじい…後味ですね… 浅黄 遥 : …は?ハハ・・・悪い冗談でしょ? Valeria : さぁね・・・ Valeria : 酒の席とはいえ・・・いや、酒の席だからこそ、奴は Valeria : 本当の事を話したのかもしれないね・・・ Valeria : いつも陽気なジョンだったけど、あの時の、話してる時の奴は・・・ Valeria : やけに苦しそうだったよ・・・ crocus : じゃあやっぱり…… Valeria : 自分が悪いわけでもないのに、何か抱えてるみたいに、ね・・・ 秋諷 : 世の中・・・いろんなことがあるね・・・; BlauLowe : …も、もう森の中の小屋には行けないです… 李果 : その小屋ってどこにあるのー? Valeria : ん〜? Valeria : 詳しい話は聞いてないねぇ 秋諷 : り・・・李果ちゃん Valeria : 今は羽ペン工場になってるとかって言ってたけど・・・どこかは知らない 李果 : そうなんだー 秋諷 : じゃ・・・じゃあ、蝋燭を・・・ crocus : な、なるほどー… Valeria : ああ フォーイーユ : ・・・。その羽ペン、大丈夫じゃろうか・・・ 浅黄 遥 : 意外と…そこで作られたペンをあたしたちが知らずに使ってたりして、ね… Valeria : 「お母さん!!」(いきなり叫ぶ crocus : ぎゃあっ BlauLowe : ううああsdfghjkl BlauLowe : プスンッ 浅黄 遥 : も、もー・・・; crocus : ヴァ、ヴァレリアさん〜〜〜〜〜っ Valeria : あいよ、消してk・・・どしたの?(ニヤ 秋諷 : ちょっとブラウちゃん 秋諷 : だいじょうぶ? BlauLowe : シュー フォーイーユ : 大丈夫そうではないのぅ・・・ Valeria : やれやれ・・・脅かしすぎたかな? 浅黄 遥 : あーあー、ブレーカーでも落ちちゃったかしら? BlauLowe : ピンポンパンポーン crocus : 今のは刺激が強かったですねぇ…(バクバク鳴る心臓押さえて BlauLowe : …はっ BlauLowe : ……ど、どうかしましたか…? 秋諷 : だいじょうぶ? BlauLowe : は、はい。大丈夫です。 Valeria : まあ、御茶でも飲んで落ち着きな 秋諷 : じゃあ、そろそろあたしが・・・ Valeria : ああ、頼んだ crocus : お願いします 浅黄 遥 : …真打登場、って所かな? BlauLowe : あ、ありがとうございます 秋諷 : うーん・・・ 秋諷 : 怖い話なのかどうなのかは解釈次第なんだけど 秋諷 : あたしが学園の初等部にいた頃・・・ね 秋諷 : 妖精を見に行くのが流行ったことがあるの 李果 : 妖精ー crocus : 女の子らしいですねぇ… 秋諷 : 森のなかでね 秋諷 : こう・・・丸く草が生えてないところがあったら 秋諷 : そうそう。 秋諷 : 丁度遥ちゃんの帽子みたいな感じね 浅黄 遥 : フェアリーサークル、だっけ? 秋諷 : そこが、妖精の国の入り口なんだって 秋諷 : それでね。そこに満月の晩に行くと・・・ 秋諷 : 妖精が踊っているところが見られる・・・っていう話だったんだけど 秋諷 : 結局、誰もその妖精の世界の入り口を見つけた子はいなかったの 秋諷 : ・・・そう。あのときまでは・・・ね。 秋諷 : (ぐるっとみんなの顔を見回す 秋諷 : うちの学校はね。 秋諷 : みんな知ってると思うけどお嬢様学校っていうやつで 秋諷 : 当時、ミョルニール山脈の中腹に避暑用の別棟を持ってたの 浅黄 遥 : へぇ… Valeria : 豪勢だねぇ・・・ 秋諷 : 夏になると、そこにみんなで合宿に行くわけなんだけど 秋諷 : その合宿中に、ある子供が偶然・・・みつけちゃったらしいの 秋諷 : 妖精の・・・輪を 浅黄 遥 : えっ… 秋諷 : その子は、懸命にも妖精を見に行ったりはしなかったんだけど・・・ 秋諷 : というのはね 秋諷 : その妖精を見に行って、妖精に見つかると 秋諷 : 妖精の国に連れて行かれて、二度と戻れないって言う話があったから。 秋諷 : だから、その子は満月の晩になっても、そこに行こうとはしなかった 浅黄 遥 : その子「は」ってことは… 秋諷 : でもね。その子が妖精の輪を見つけたって言う話は 秋諷 : あっという間に生徒みんなに広がって 秋諷 : ある別の生徒の耳に入ったの 秋諷 : その子はけっこう位の高い貴族の娘でね 秋諷 : 妖精の輪の場所を無理やり聞き出したの 秋諷 : 何しろ最初に輪を見つけた子は庶民の出だったし 秋諷 : 教えなさいといわれたら逆らえなかったのね 秋諷 : それで、その次の満月の晩・・・ 秋諷 : 暑いさなかの8月だっていうのに、その日は随分涼しかった・・・ 秋諷 : いや、肌寒いくらいだった日に 秋諷 : その二人はこっそり学校を抜け出して 秋諷 : そして、貴族の娘だけしか帰ってこなかった 秋諷 : 勿論、大騒ぎになったわ 秋諷 : その貴族の娘も色々聞かれたらしいんだけど 秋諷 : 口をつぐんで何も答えなかった 秋諷 : そして、大人たちが要請の輪を捜しに行ったんだけど 秋諷 : 結局、その場所には何も無かったんだって 秋諷 : そして、何もかもうやむやなまま歳月が過ぎて・・・ 秋諷 : その貴族の娘も結婚して、子供が出来たの 秋諷 : 子供はすくすく成長して・・・ 秋諷 : 母親と同じ学校に入学したの 秋諷 : そして同じ校舎に夏の合宿に行って・・・ 秋諷 : ・・・二度と帰ってこなかった。 秋諷 : そして次の満月の晩。 crocus : …ゴクリ 秋諷 : 悲しみにくれる母親の前に、その子供が現れたの 秋諷 : 「ねえねえ。お母さん」 秋諷 : 「私友達が出来たのよ」 秋諷 : 「とっても大切なお友達」 浅黄 遥 : …(ゾクッ 秋諷 : 「お母さんにも・・・紹介するね」 フォーイーユ : ・・・。(マントの端をぎゅっと) 秋諷 : そういった子供の後ろから現れたのは・・・ 秋諷 : 真っ赤な瞳。緑の肌・・・ 秋諷 : 薄く透き通った羽を持ってはいたけど 秋諷 : 見まごうことなく、以前一緒に妖精を見に行った庶民の娘だったの 秋諷 : 母親は悲鳴を上げて気を失って・・・ 秋諷 : 気がついたときには、自分の子供も、その妖精も・・・ 秋諷 : いなくなっていたそうよ 秋諷 : ・・・私の話はこれでおしまい。 浅黄 遥 : 少し…哀しい話、だね 青イルカの"ファスタ" : 因果は廻る、ってことだねぇ・・・ Valeria : まるで童話みたいだ フォーイーユ : どちらかというと・・・おとぎ話、じゃな 秋諷 : でも、あたし、今は使われてないその夏校舎には行ったことあるんだよね Valeria : へぇ 李果 : おぉー crocus : だ、だだだ、大丈夫だったんですか!? 秋諷 : まぁ、妖精の輪は見つけられなかったけどね 青イルカの"ファスタ" : 別に校舎が危ないわけじゃないじゃんか、エドw 浅黄 遥 : 行くだけなら大丈夫なんじゃない? crocus : だ、だって… BlauLowe : あああ秋諷さんも妖精にー?! 秋諷 : ふふふ・・・ 青イルカの"ファスタ" : なになにー? エドそんなにますたが消えちゃうのがいやなんだー? 秋諷 : もしかしたら・・・ フォーイーユ : そんなものがあると知って、調べに行かぬ秋殿では・・・ないからのぅ crocus : 嫌ですよー帰ってきたら妖精になってるとか嫌ですよー 李果 : 消えちゃうのは、いやだよー>< 秋諷 : 本当のあたしは妖精の国にいるのかもね(クス 秋諷 : (ぐるっ見回して 秋諷 : さ。蝋燭消してくるね Valeria : ん 李果 : はいなー 青イルカの"ファスタ" : あいよー 浅黄 遥 : ん。 crocus : は、はい… BlauLowe : は、はい…ぅぅ…。 フォーイーユ : (ずずーっと。ぬるくなったお茶をすすり) 秋諷 : (なにやらふすまの後ろをじっと見つめて・・・ 秋諷 : ・・・さよなら。私の友達(ぽそ BlauLowe : どうかされましたか…ってぇぇ?! 秋諷 : さ。次はどなたかしら? BlauLowe : な、なに?何があったんですかっ!? 秋諷 : じゃあ・・・りかちゃん。 秋諷 : おねがいしますね BlauLowe : ぅぅ…。 crocus : 何が出てくるのでしょうねぇ…(李果さんのノート見ながら 李果 : わたしの番ー? 李果 : んー・・・、どっちがいいかなー 李果 : (ぱらぱら 李果 : さっきエドくんがゲフェンのお話だったからー、わたしはアルデバランー? crocus : ふふ、どちらでも構いませんよ 青イルカの"ファスタ" : (えどきゅんの隣に移動、ふわっと強いシャンプーのかほり 李果 : じゃあねー……、わたしがアルデバランの修道院にいたときに聞いたお話ー crocus : なんか珍しい香りが… crocus : (ぱちぱち。 李果 : 修道院にいたころはねー、付属の寄宿舎で生活してたんだけどー 李果 : わたしが泊まってたところってー、近頃立て直されたばかりでー 李果 : それまでは古い木造の寄宿舎があったらしいのー 李果 : わたしがいたときはもうなくなってたんだけどー 李果 : その寄宿舎があった頃からいた人がねー、そこにまつわるお話をしてくれたの 李果 : その人もー、その人の先輩から聞いたお話でー 李果 : お話は、その先輩さんのお友達の体験談なのー 秋諷 : 随分古いお話なんだね 李果 : えっとねー、その寄宿舎はもうすっかり古くなっていてー 李果 : 木造だったから歩くだけでミシミシって音がするくらいになってたんだってー 李果 : それでそろそろ建て直さないとー、っていうときにー 李果 : その寄宿舎で哀しい事件が起きたみたいなのー 李果 : そこに暮らしていた女の子の一人が、大怪我をしてー 李果 : すごく問題になってー、それでついに建て直しが決定したんだってー 李果 : その怪我をした女の子がどうなったかは、なぜか誰も知らなくてー 李果 : シスターさんたちも、内緒にしていたみたいなのー 秋諷 : 事件の匂いがするね・・・ 李果 : それでー、その寄宿舎とは別に新しい寄宿舎が建ってー 李果 : みんながそっちに移ってから、しばらく古い方も残されてたみたいなのー 李果 : それで事件があった場所だし、古くて夜は真っ暗だからー 李果 : なんだかすごーく怖い雰囲気の建物になっちゃったのー 秋諷 : だろうねぇ・・・ 李果 : それで、その先輩のお友達さんが怖い物見たさでー 李果 : その建物で一体何があったのか調べてみようー、って 李果 : 夜中にこっそり忍び込んだんだってー 李果 : 誰もいなくて、灯かりはもうなくなってるから真っ暗でー 李果 : 廊下を歩くと、床板がミシミシーって音を立てるのー 李果 : 長くてくらーい廊下でー、その日は月もなくて窓からも光が入らないでー 李果 : 手に持ったランプの灯かりを頼りに、ゆーっくり歩いていたんだってー 李果 : するとねー、廊下の先からもー 李果 : ミシ……ミシ……ってー 李果 : 足音かなあ? 床板の軋む音が聞こえてきたんだってー 李果 : ウワサになっていたことだしー、自分以外にも誰かきたのかなー 李果 : それとも、シスターたちが見回りにきちゃったのかなー 李果 : ランプの灯かりを消してー、足音をできるだけ立てないようにしてー 李果 : 手探りでゆーっくり、音のする方向へ近づいていったのー 秋諷 : (ゴク 李果 : 廊下の先のー、階段へ向かう曲がり角まで来たときにー 李果 : そこにねー、うっすらと灯かりがあったのー 李果 : ランプの赤いゆらゆらとした灯かりじゃなくてー 李果 : 青白いー、ぼわぁ……ってした不思議な光ー 李果 : その灯かりのところにね、同い年くらいの女の子がうずくまっていたのー 李果 : 灯かりになるようなものを持っているわけでもなくてー 李果 : その子の傍がぽわぁ……って青白く光って見えたんだってー 李果 : なんだかすごく怖くってー、気付かれないように離れようと思ったらー 李果 : ギシィ……って、古い床板が音を立てちゃったのー 秋諷 : (ゾクゾクゾク・・・ 秋諷 : はわわ・・・ 李果 : そしたら、うずくまってた女の子がこっちを見てきてー 李果 : その女の子はねー、長い前髪を垂らしていてー。顔が見えなかったのー 李果 : それでねー、怖がってるところにそっと話し掛けてきたんだってー 李果 : 「見つからないの……」ってー 秋諷 : あぅあぅ・・・ 浅黄 遥 : …うぁー; 李果 : その子は小さな声でお願いしてくるの。一緒に探して欲しいってー 李果 : 怖くて動けないけどー、なんとか訊ねてみたんだってー 李果 : 何を探しているの、ってー 李果 : そしたらねー、その子は長い前髪をそっと手で分けてー 秋諷 : ひ・・・ 李果 : 顔の代わりに真っ赤なものが見えたのー 李果 : 目もなくて、口もなくてー。それでもその子は声を出したのー 李果 : 「私の顔、見つからないの……」ってー…… 秋諷 : ギャー! 李果 : わー crocus : ぎゃー!!(姉さんの悲鳴に驚き 李果 : おねーちゃん、大丈夫ー? BlauLowe : ひぃっ!?(エド君の悲鳴に(ry 秋諷 : (カクカクカク 浅黄 遥 : うぅ・・・(バタンッ crocus : ね、ねえ…さ……間近で…叫ばないで…くださ… crocus : (心臓ばっくばっくばっく 李果 : 続き、話して平気かなー……? Invoker : そこでエド君に抱きつくんだー(小声 crocus : ど、どうぞどうぞ フォーイーユ : (ガタガタ Valeria : おや・・・ぶっ倒れた奴が一人 BlauLowe : ぅぅ…ど、どうぞ…。 浅黄 遥 : (ヒクヒク・・・ 李果 : その一言で、やっぱり我慢できなくなってー 李果 : 悲鳴も上げられないまま、気絶しちゃったんだってー 李果 : それで翌朝ー、部屋を抜け出していることがばれてー 李果 : その旧寄宿舎で倒れているところを発見されたんだってー 秋諷 : ぶ・・・無事だったんだ・・・ 秋諷 : (ホッ 李果 : それでねー、その人があとからシスターたちに聞いて調べてみたらー 李果 : そこで起きた事故で、顔に大怪我を負った女の子がいたってー 李果 : その子は亡くなったのかどうか、なぜか誰も知らなくてー 李果 : ただ大怪我をした子がいたー、ってことだけ知られていたみたいー 李果 : (きょろきょろ、ってみんなを見回して 李果 : ……それでねー 秋諷 : ま・・・まだ続くの 浅黄 遥 : ・・・う、うーん・・・? 李果 : そのとき、忍び込んだ子もー。ある日突然、いなくなっちゃったんだってー 李果 : やっぱりそれが問題になったみたいでー 李果 : 残されていた古い寄宿舎もそれからすぐに取り壊されてー 李果 : そこにはお堂が建てられたのー 李果 : 石造りのお堂ー。わたしも見たよー 秋諷 : ・・・せ・・・正統派の怪談だったね(なみだ目 李果 : それでー、二度も大騒ぎになった寄宿舎の跡地だからー 李果 : そのお話を知っている人は、みんなそこを怖がってたー 李果 : でもねー、そこは石造りになったからー 秋諷 : そりゃ怖いわ・・・ 李果 : もう歩いても、ギシギシって言わなくなったのー 李果 : それでー、そのいなくなった子の友達ー。さっきの先輩さんー 李果 : その先輩さんがー、ある夜、お堂の廊下を一人で歩いていたんだってー 浅黄 遥 : ・・・(ゴクリ 秋諷 : ・・・つ・・・続くんだ;; 李果 : その日も月がなくてー、真っ暗な夜だったんだけどー 李果 : 廊下を歩いていても、ギシギシって言わないのー 李果 : いなくなったお友達のことを思い出すと悲しいけどー 李果 : もうここで事故に会う人もいないんだなー。って 李果 : もうひとつの足音が聞こえることももうないんだー。って 李果 : そのことに安心して、じゃあ戻ろう。って振り向いたらー 李果 : そこに青白いお顔が浮いていたのー 李果 : お顔だけが浮かんでいてー…… 秋諷 : ギャー! crocus : …っ!! 李果 : 「ねえ、私の身体、一緒に探して……?」 李果 : というところでおしまーい 秋諷 : こ・・・こわぁ;; 青イルカの"ファスタ" : こわかったねー crocus : えぇ……一気に冷えましたね……み、身も心も。 李果 : その先輩さんはわたしも会ったことないからー Invoker : 流石りかちゃんですねえ 秋諷 : ・・・あたし李果ちゃんを侮ってたよ 李果 : どうなったかはわかんなーい 浅黄 遥 : …途中、聞き逃してたけど・・・それでも怖かった; BlauLowe : うう、冷えすぎですよ…。 李果 : じゃあ、ロウソク消してくるねー crocus : は、はい… 青イルカの"ファスタ" : あ、りかー 青イルカの"ファスタ" : 後ろに気をつけてねー 李果 : はいなー 李果 : でも、ファスタちゃんー 青イルカの"ファスタ" : あん? 李果 : さっきから、ファスタちゃんの傍で聴こえるミシミシ……って何の音ー? 青イルカの"ファスタ" : へ? crocus : (ばっ 青イルカの"ファスタ" : こ、こらエド! 秋諷 : あ・・・あの子は・・・意外と・・・orz 青イルカの"ファスタ" : そういうときは男を見せて守るもんでしょがっ 浅黄 遥 : やるねー… 李果 : ただいまー 秋諷 : okaeri crocus : ぼ、僕だって怖いものは怖いですっ crocus : っと、おかえりなさい…李果さん…すごかったですよ(ノ∀`)b 青イルカの"ファスタ" : (ふわっと動くたびにシャンプーの香りが 李果 : ありがとうー 秋諷 : じゃ・・・じゃあ次は・・・ 秋諷 : フォーさん? フォーイーユ : む、私か・・・李果殿の後は恐ろしいの Invoker : 私の顔・・・ BlauLowe : ぃい゛っ? BlauLowe : (ギギギ Invoker : からだ・・・ BlauLowe : あ゛ぁぁ(ギギギ Invoker : さぁがぁしてぇぇぇぇぇ・・・ フォーイーユ : (びすっとガスマスクにチョップを) BlauLowe : ッッ―――!!? 秋諷 : 人の顔でするなっ BlauLowe : (ベキッ Invoker : ぶぅっ crocus : おおう… Invoker : 流石フォーさんだ・・・ crocus : さすがツッコミの鬼…素手での突っ込みも冴えますね… フォーイーユ : まったく・・・ フォーイーユ : さて、どうしようかの。まさに時間は丑三つ時じゃが 秋諷 : あとはフォーさんとブラウちゃんとファスタちゃんね 青イルカの"ファスタ" : 一応考えて・・・あ、いやいや、もってきたよー BlauLowe : 最後のー方までー残ってーしまいましたー…(首がカクンカクンと フォーイーユ : 李果殿の後ではどうにも分が悪いのぅ…(お茶を一口すすって) 秋諷 : 一度仕切りなおす? フォーイーユ : いや、さして長い話ではないゆえ。皆が大丈夫なら話してしまうぞ? crocus : さ、先に済ませておいて良かった…(ジルベーヌなでながら 秋諷 : では・・・フォーさん 秋諷 : お願します フォーイーユ : (こほん) この話はの、とある豪商の話なんじゃが。 フォーイーユ : その豪商。リヒタルゼンに支店を開きたくて フォーイーユ : とある古い建物を買い取ったそうじゃ フォーイーユ : 古い建物じゃったらしく、色々手を入れねばならぬということで フォーイーユ : 営業をする傍ら、改装をするという日が続いておったそうじゃ。 秋諷 : リヒタルゼンは基本石造りだから大変だろうね・・・ フォーイーユ : その屋敷にはその豪商以下、使用人も生活しつつ働いておったらしいのじゃが フォーイーユ : いつからか、誰からか「夜な夜な人の声がする」という話をするようになり フォーイーユ : ついにはその旦那も声を聞くようになったらしく、 フォーイーユ : 使用人の中で有志を募り、屋敷の中を探索する事になったのじゃ。 フォーイーユ : なにせ古い建物を買い取った物で、見取り図も正確なものか分からぬ。 秋諷 : 地下室とかも多いらしいね。古い建物は・・・ フォーイーユ : うむ。見取り図には地上二階建てとなっておったのじゃが フォーイーユ : (茶を一口)…。 まぁ、その見取り図には怪しい空間なぞが出来ておってな フォーイーユ : 一つ一つ、調べていったそうじゃ。 フォーイーユ : その中での、厨房の地下に食料庫らしきものが見つかっての。 フォーイーユ : 開けてみると・・・。 秋諷 : (ゴ゙ク フォーイーユ : 骨でも入っておったりすれば。それで終わったのじゃろうが。 フォーイーユ : 若干の古くなったワインなどがあるだけじゃったそうじゃ。 フォーイーユ : じゃが、その食料庫。どこからか風が入り込んでおったらしく フォーイーユ : 石の隙間から時折、ひゅうっと風が吹き込んでおったそうじゃ。 秋諷 : ・・・ フォーイーユ : 結局、その時はその風が建物の中で共鳴でもしたのじゃろうと フォーイーユ : そして、それが人の声にでも聞こえたのじゃろうと。 フォーイーユ : それで探索は打ち切られた。 フォーイーユ : ・・・じゃが、しばらく後にその旦那が病死しての。 秋諷 : やっぱり・・・なにかあったんだ・・・ フォーイーユ : 後を継ぐものもなく、閉店され。その屋敷は取り壊される事になったのじゃ。 フォーイーユ : その、取り壊しの工事の時にの。 フォーイーユ : 先の地下食料庫の壁を崩したら。なにやら奥に続いておったらしく。 秋諷 : 続いて・・・? フォーイーユ : 元の持ち主の財産でも隠してあるのでは無いかと思ったのじゃろうな。 フォーイーユ : 工員が中を進んでいったのじゃ。 フォーイーユ : その奥は フォーイーユ : ・・・地下墓地じゃったと。そういう話じゃよ。 秋諷 : ・・・ 秋諷 : 墓地に繋がってたなんて 秋諷 : ・・・でもリヒタルゼンならありそうな話ね 李果 : リヒタルゼンにも地下墓地があるんだねー BlauLowe : …うぅ、身近な所なので余計怖いですよぅ…。 秋諷 : 見知らぬ建物なんていくらでもあるからね フォーイーユ : まさか、誰も墓地の上で商売をし、寝泊りしていたとは思うまいよ。 秋諷 : だねぇ 青イルカの"ファスタ" : さってと、じゃあ次はアタシいこっかなー 李果 : 始めにその屋敷を建てた人たちは、どうしてそこに建てたんだろうー フォーイーユ : 隠さねばならぬ、そういう人の墓じゃったのかもしれぬのぅ BlauLowe : えぇっ!? BlauLowe : さささ最後は嫌ですよー… 李果 : じゃあ、フォーさんがろうそくを消してきたら、ファスちゃんー? 秋諷 : ブラウちゃんどうする? フォーイーユ : さて、では行って来るかの BlauLowe : …ファスタさん、どうぞです…。(へな フォーイーユ : …SGの誘惑じゃな・・・。 フォーイーユ : (ふーっ) 青イルカの"ファスタ" : いや、先にいいよ BlauLowe : …ぅぅ、真っ暗はやです…。 BlauLowe : えっ、いや、でも…。 李果 : 最後になっても、全部は消さないんだよー 青イルカの"ファスタ" : いいからいいから BlauLowe : そ、そうなんですか? 李果 : 全部消しちゃうと大変なことが起こるからー 李果 : 絶対に一本は残すんだってー 秋諷 : そうだよー BlauLowe : よかった…(ほっ BlauLowe : で、では… BlauLowe : …えっと、アカデミーの学生さんから聞いた話なんですけど… BlauLowe : …アカデミーに、とある研究員の方がいまして… BlauLowe : …その方、後で分かった話なのですが BlauLowe : …実験動物から始まって、人間にまで実験に使用するような BlauLowe : 非道な研究をしていたそうです…。 秋諷 : ・・・そういうひといるよね。まったく・・・ BlauLowe : そして……ある日、その方が腕に痛みを覚えてそこを見てみると 秋諷 : みると・・・? BlauLowe : 少し腫れて黒ずんだ痣のようになっていたそうです。 BlauLowe : そのときは虫にでも刺されたと思って、包帯で巻いて放っておいたのですが BlauLowe : 痛みが引かない上に、腫れが酷くなっていったので BlauLowe : ついには医者にかかる事にしたそうです。 BlauLowe : …そして、医者がその包帯を解いて患部を確認しました。 BlauLowe : そこには… 秋諷 : (ゴク BlauLowe : ………や、やっぱり無理です!こここ怖くていえません! BlauLowe : (ガクガク 青イルカの"ファスタ" : (ずるっ フォーイーユ : ・・・。 BlauLowe : あああ思い出してきた…いやぁぁー… 秋諷 : と、とりあえずオチを言わないのは許してよ・・・orz BlauLowe : こここわいこわいぃ… 青イルカの"ファスタ" : はぁ…… 秋諷 : 気になってしょうがないから; フォーイーユ : 言わずにおると、秋殿やファスタ殿がソンビのようになってしまうぞ? BlauLowe : ひぃっ、ゆ、許してくださいぃ… 秋諷 : ・・・仕方ないなぁ 李果 : ロウソク消してきちゃえば、終わったことにできるよー BlauLowe : け、消してきます。今すぐっ 秋諷 : まぁ、ある意味怖かったし・・・ フォーイーユ : うむ、一人で行って来るのじゃぞ?(にっこり) BlauLowe : うぅぅ… 青イルカの"ファスタ" : まぁ、あの子はしかたないねぇ BlauLowe : き、きえろーきえろー(ぱたぱた 李果 : おかえりなさーい BlauLowe : た、ただいまです 秋諷 : おかえりー 秋諷 : じゃあ、ファスタちゃんの番ね 青イルカの"ファスタ" : あいよー…てアタシがトリかい 青イルカの"ファスタ" : えっとさ、みんなセント・エルモの火って知ってる? 李果 : 朝まで話すなら、まだいっぱいあるよー(ノートざらざら 秋諷 : 帆柱の上にともる明かりだよね 青イルカの"ファスタ" : 海で死んだ人間の魂が燃えてるって言われてんだけど 青イルカの"ファスタ" : 水平線の向こうにいっぱいついてることもあるのさ フォーイーユ : ほぉ、幻想的じゃのぅ 青イルカの"ファスタ" : んでまぁ、船乗りは誰も近づかないわけ 秋諷 : 不知火とかもいわれるよね 青イルカの"ファスタ" : と、前置きはこのへんで 青イルカの"ファスタ" : これは、アタシがこの間アジトに帰った時に聞いた話で 青イルカの"ファスタ" : つい数週間前に起きた本当のことだって 青イルカの"ファスタ" : 皆は知ってるだろうけど、アタシの実家ってのは海賊をやってる 青イルカの"ファスタ" : 海賊っていっても義賊で、違法な商売をやってるやつらを懲らしめるのが目的 青イルカの"ファスタ" : んだけど、間違って無実の船を襲ったらまずいから 青イルカの"ファスタ" : 事前調査ってのはしっかり行うわけ 青イルカの"ファスタ" : ただね、相手もダテに悪徳商売してるわけじゃないから、 青イルカの"ファスタ" : なかなか尻尾をつかませないやつもいる 青イルカの"ファスタ" : その時ウチの実家がおっかけてたAっていう商人もそうだった 青イルカの"ファスタ" : 違法の奴隷商売をしてるはずなんだけど、取引現場を押さえられない 秋諷 : 奴隷か・・・ 青イルカの"ファスタ" : それもそのはず 青イルカの"ファスタ" : やつらはうまく隠してたんだ 青イルカの"ファスタ" : 奴隷といっても、人間。運ぶ方法ってのはどうしても限定される 青イルカの"ファスタ" : と、考えてたんだけどそれが大間違いだった 青イルカの"ファスタ" : 結論からいえば、A商会のやつらは 青イルカの"ファスタ" : 奴隷を箱詰めにしてはこんでやがった 秋諷 : ひどい・・・ 青イルカの"ファスタ" : 箱の中にぎゅうぎゅう詰めにされりゃ、普通は痛みでうめき声をあげる 青イルカの"ファスタ" : それをさせないように、高濃度のアンチペイメン(名前忘れた!)を注射して 青イルカの"ファスタ" : やってたんだけどね 秋諷 : 別の意味で怖いなぁ・・・ 青イルカの"ファスタ" : んでまぁ、そんなことやってりゃそりゃ死ぬ奴隷も出る フォーイーユ : 人間をなんだと思っておるのかのぅ… 青イルカの"ファスタ" : 臓器とかは売れるとして、どうしても売れない「ごみ」がでる 青イルカの"ファスタ" : しかもそのまま持ち帰れば足がつきかねない厄介な「ごみ」 青イルカの"ファスタ" : やつらは、どうしたと思う? 青イルカの"ファスタ" : (見回す 秋諷 : 海に捨てた? 青イルカの"ファスタ" : あたりー 青イルカの"ファスタ" : 魚のエサにしてたんだねー 秋諷 : うれしくないなぁ・・・ 青イルカの"ファスタ" : んでまぁやつらはそうやって違法な取引を続けていただけどね 青イルカの"ファスタ" : ウチのほうでは最終手段として、取引現場を押さえるしかないと 青イルカの"ファスタ" : ある晩、取引に向かう船を追いかけた 青イルカの"ファスタ" : どうやって見つからないように追いかけたかは企業秘密 青イルカの"ファスタ" : ところがね 青イルカの"ファスタ" : もうすぐで取引現場ってところで急に相手の船が泊まった 青イルカの"ファスタ" : まさか、気づかれたかとキモを冷やしたそうなんだけど 青イルカの"ファスタ" : そのまま一向に動く気配がない 青イルカの"ファスタ" : そして甲板ではなにやら叫び声が聞こえる 青イルカの"ファスタ" : でもその声も小一時間もしたら消えちまった 秋諷 : 仲間割れ? 青イルカの"ファスタ" : 船相変わらずとまったまま 青イルカの"ファスタ" : お袋もそれを考えた 青イルカの"ファスタ" : なんで、お袋と腕っ節に自信のある部下を連れて乗り込んでみた 青イルカの"ファスタ" : お袋も沖で過ごして長いけど、さすがにあんな光景は初めて見たっていってた 青イルカの"ファスタ" : ね 青イルカの"ファスタ" : 甲板に動くものの姿はなかった 青イルカの"ファスタ" : 船員は全て倒れていた、死んでたね 青イルカの"ファスタ" : でもその死因が異常すぎる 青イルカの"ファスタ" : みんな、 青イルカの"ファスタ" : くわれていた、 青イルカの"ファスタ" : 魚達に フォーイーユ : 船の・・・上じゃというのにか? 秋諷 : えさに・・・・なっちゃったの? 青イルカの"ファスタ" : 別に馬鹿でかいお化け魚ってわけじゃない、モンスターってわけでおない 青イルカの"ファスタ" : でもない 青イルカの"ファスタ" : 普通に、その辺の海にいる魚 青イルカの"ファスタ" : 体長30cmとかそんなもんさ 青イルカの"ファスタ" : それが何百匹と甲板で死んでて 青イルカの"ファスタ" : 船員に噛り付いてた 青イルカの"ファスタ" : 船の中もおんなじだった 青イルカの"ファスタ" : まるでその魚達が空中を泳いで襲い掛かったかのようにね フォーイーユ : 誰かを食い物にした者は、自分も食われるという事かの・・・ 青イルカの"ファスタ" : お袋は異常な光景をみて「やばい」と思ったんだって 青イルカの"ファスタ" : 直ぐに自分の船から小船をよこして 青イルカの"ファスタ" : 奴隷達を乗せて自分の船に戻った 青イルカの"ファスタ" : あ、箱詰めされてた奴隷達は生きてたってさ 青イルカの"ファスタ" : さすがにはこの中にまでは現れなかったってことかねぇ 青イルカの"ファスタ" : んで、本当の意味で生き物がいなくなったとたん、その船が勝手に動き出した 青イルカの"ファスタ" : 船の進む先には物凄い数の 青イルカの"ファスタ" : セント・エルモの火が灯ってたそうだよ 青イルカの"ファスタ" : んで後日談 青イルカの"ファスタ" : 奴隷の証言でAってゆー商人を逮捕できると、急いでアルベルタに向かったん 青イルカの"ファスタ" : だけど 青イルカの"ファスタ" : そのときにはAはもう死んでた 青イルカの"ファスタ" : なんでも 青イルカの"ファスタ" : 夕食の料理から 青イルカの"ファスタ" : 装身具が出てきてそれがのどを裂いたんだってさ 青イルカの"ファスタ" : ちなみに夕食は 青イルカの"ファスタ" : 魚料理だったってさ 秋諷 : ・・・ 青イルカの"ファスタ" : おーわり 秋諷 : なんていうか・・・ フォーイーユ : 怪談と言うよりは・・・ BlauLowe : 因果応報でしょうか… 秋諷 : 色んなことがあるねぇ 李果 : (すやすや。いつの間にか寝てる 青イルカの"ファスタ" : まぁねぇ 青イルカの"ファスタ" : さってと、火消してくるよ BlauLowe : で、でもやっぱり怖いです……もうお魚食べられないです…。 青イルカの"ファスタ" : あ、そうそう 秋諷 : うん? 青イルカの"ファスタ" : ますた 青イルカの"ファスタ" : 百物語、楽しかったよ、あんがとね(微笑み 青イルカの"ファスタ" : んじゃっ 秋諷 : よし・・・じゃあお開きにしようか・・・ 李果 : むにゅ……(寝てる フォーイーユ : そうじゃな。もう明け方じゃ BlauLowe : 明るくなっても寝れなさそうです…(どよんど 秋諷 : はいはい。みんなねたねたー 李果 : (すでに華麗に眠りこけている李さん。怖がってる様子、まったくなし フォーイーユ : さて。何とか戻るとするかの・・・ 秋諷 : 李果ちゃん起きて 秋諷 : ゆさゆさ 李果 : ふに…… 秋諷 : かえらないと BlauLowe : では…私もそろそろ… 李果 : かえるー……(ぽわぽわ フォーイーユ : では、な。皆気をつけるのじゃぞ 李果 : ふぁーい……またねー…… BlauLowe : 皆様、お疲れ様でした…(よたり 青イルカの"ファスタ" : (それからいつまで待ってもファスタは戻ってこなかった 青イルカの"ファスタ" : (不審に思った一行がろうそくの部屋へいくと 青イルカの"ファスタ" : (一本だけ、「濡れて消えた」ろうそくがあり 青イルカの"ファスタ" : (自分達の部屋からろうそくの部屋まで何かが貼った後のように 青イルカの"ファスタ" : (水がこぼれていた 青イルカの"ファスタ" : (そしてさっきまで異変のなかった元の部屋には 青イルカの"ファスタ" : (「ファスタがいたところにだけ」海水の汚れがあった 青イルカの"ファスタ" : (後日、ファスタに問いただすと 青イルカの"ファスタ" : (この日、ファスタは百物語があることを忘れ 青イルカの"ファスタ" : (自分の部屋で寝ていたのだという 青イルカの"ファスタ" : (そしてなぜか、使った覚えない新品のシャンプーが 青イルカの"ファスタ" : (カラになっていたそうだ 青イルカの"ファスタ" : (お・わ・り 秋諷 : (百物語に落ちがついたところで・・・ 秋諷 : (おわりにしましょう・・・orz